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事業の再構築や新規事業の立ち上げについて考えてみましょう。(第22回:豆腐スイーツに見る新規事業の可能性)

  • 執筆者の写真: s.takashi
    s.takashi
  • 1月30日
  • 読了時間: 3分

今年初め、フィリピン・セブ島のLapu-Lapu Cityを訪問した際、一風変わった体験をしました。滞在中のある早朝、現地の友人が「Taho(タホ)を食べに行こう」と誘ってきました。耳慣れない言葉に戸惑いながらも、「タホって何?」と尋ねると、「日本でも食べられているような、さっぱりして美味しい食べ物だよ」との答え。

日本で食べられている?と興味が湧き、翌朝、街頭にタホを探しに行ってみました。

 

すると、路上で移動販売を行うストリートベンダーが、温かい豆腐を使ったスイーツ「タホ」を販売していました。大きなアルミ容器に入ったできたてのシルク豆腐をすくい、透明のプラスチックカップに詰め、タピオカ(サゴパール)を加え、黒蜜(アーニバル)と加糖練乳をかけて提供するスタイル。因みに価格は1カップ50ペソ(約130円)。

毎朝同じ場所で販売され、地元の人々に親しまれている様子から、地域に根差した人気商品であることがうかがえました。

 

日本では豆腐といえば、湯豆腐や冷奴などの料理が一般的で、スイーツとしての認識はほとんどありません。

しかし、フィリピンでは豆腐が甘味として再定義され、日常的に消費されているのです。この文化的な再解釈は、我々にとって大きな示唆を与えてくれます。


 

豆腐スイーツから考える事業再構築のヒント

この体験を通じて、中小企業診断士として以下のような視点が浮かび上がりました:

  1. 既存資源の再定義


    豆腐は日本では健康食材として認知されていますが、甘味としての可能性は未開拓です。既存の食材や技術を異なる文脈で再定義することで、新たな市場を創出できる可能性があります。

  2. 異文化事例のローカライズ


    フィリピンの「タホ」を日本市場向けにアレンジすることで、健康志向のスイーツとして展開できるかもしれません。例えば、黒蜜の代わりに抹茶シロップ、練乳の代わりに豆乳クリームなど、日本人の味覚に合わせた商品開発が考えられます。

  3. 低コスト・高回転型ビジネスモデル


    ストリートベンダーのような移動販売は、初期投資が少なく、柔軟な運営が可能です。都市部の朝市やイベント会場などでの展開は、テストマーケティングにも適しています。

  4. 健康志向とSDGsへの対応


    豆腐は植物性タンパク質であり、ビーガンやベジタリアンにも対応可能です。環境負荷の低い食材として、SDGsの観点からも注目される可能性があります。

 

新規事業の可能性

このような事例から、以下のような新規事業のアイデアが導き出せます:

  • 豆腐スイーツ専門店の立ち上げ


    「和×スイーツ×健康」をテーマにした店舗展開。観光地や駅ナカなど、健康志向の高い層をターゲットに

  • 移動販売車による朝限定スイーツ販売


    通勤・通学時間帯に合わせた販売。朝食代わりの軽食としての需要を開拓

  • 海外市場への逆輸出


    日本式の豆腐スイーツを、アジア諸国や欧米市場に展開。日本ブランドの信頼性を活かした輸出ビジネス




このように、異文化での食体験は、単なる旅行の思い出にとどまらず、事業の再構築や新規事業のヒントとして活用できます。今後も、日常の中にある「気づき」を大切にし、柔軟な発想で事業を見直していくことが重要だと感じました。

以上

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