令和2年12月、GビズIDの利用範囲が拡大
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  • 執筆者の写真藥井遥(社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・1級FP)

令和2年12月、GビズIDの利用範囲が拡大

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、行政への手続きの電子申請ニーズが高まっています。


そして電子申請の利用をさらに拡大するため、これまで有償で取得が必要だった「電子証明書」に変えて、無料で発行できる「IDとパスワード」で、電子申請が可能になっています。


GビズIDとは、1つのID・パスワードで様々な行政サービスにログインできるサービスです。


現在、人事関係の手続きの範囲においては、日本年金機構の提供する「届出適用プログラム」を通して作成する申請書に関してのみ、GビズIDを用いて電子申請が可能になっています(GビズIDについてはこちらのページでも解説しています)。


また、IDの取得方法などについてはこちらのページをご確認ください。



令和2年12月から、GビズIDの利用範囲が拡大予定

会社ごとに無料で発行申請できるGビズIDですが、人事関係の手続きにおいては現在一部の社会保険の手続きに限られています。


しかし、e-Govから直接申請を行う雇用保険、労働保険、労働基準関係の手続きにおいても、令和2年12月以降、GビズIDを使って電子申請が可能になる予定となっています。


改変後のe-Govでは、以下のような機能が追加される予定です。


①GビズIDによるログイン

②モバイル対応

③Mac対応


なお、GビズIDは会社の申請代行を行う社会保険労務士も取得することが可能で、社労士に代行を依頼している会社はGビズIDや電子証明書を取得する必要はありません。



GビズIDの取得の流れ

①まずは会社(個人事業主の可)の印鑑証明書を用意する


こちらからアカウント作成を行う(印鑑証明書と同一の法人情報を入力する)


③ボタンを押下して申請書を作成し印刷の上、会社代表者印を押印する


④出来上がった申請書を下記センターに送付する

530-003 大阪府大阪市北区堂島3-1-21 NTTデータ堂島ビル16階 

経済産業省GビズID運用センター宛


⑤審査完了後、メールが届くのでメール内のURLをクリック。登録したSMSにワンタイムパスワードが送られるので入力すると、今後ログインに使用するパスワード設定画面に移行して完了。




以上のように、令和2年12月以降は人事関係手続において無料で発行できるGビズIDの活用の幅が広がります。

すでに大企業において一部の社会保険・労働保険関係の手続きが電子申請義務化され、大企業以外の会社についてもいずれは義務化となるでしょう。


これを機に、GビズIDを取得し、電子化に向けて準備を進めてみませんか。





様々な行政サービスにログインできるサービスです。

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