タイトルに耳慣れない3つの言葉が並んでいますが、これは『技術経営の考え方 -MOTと開発ベンチャーの現場から- 』(著者:出川通氏、発行所:光文社、2004年4月20日 第1刷発行)で提唱された概念です。

「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」は、企業の技術経営(MOT:Management Of Technology)における新技術の事業化を次の4つの段階に分け、ある段階から次の段階へと移行する際に立ちはだかる関門/乗り越えなければならない難しさを表した言葉です。
以上を踏まえ、MOTにおける「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」とフィット・ジャーニーの各フェーズの位置関係を図示してみると、概ね下図にように表すことができます。
フィット・ジャーニーとMOTは異なった対象を論じているように見えますが、上図のように両者の位置関係を考えてみると、ほぼ同じことに触れていることがわかります。あるフェーズから次のフェーズへの移行時に大きな関門が待ち受けており、その関門を通過しなければ次のフェーズへと移行することがきません。
さらに、移行後も次なる関門が待ち受けています。そして、ゴールにたどり着いてもそれで終わりではなく、市場で淘汰されないように常に走り/泳ぎ続けていかなければなりません。
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