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第8回:数字から見た事業の可能性 その1

  • 執筆者の写真: s.takashi
    s.takashi
  • 2024年1月29日
  • 読了時間: 3分

更新日:10月16日

 今回は事業再構築や新規事業立ち上げの可能性について、数字の視点から2回に分けて考えてみます。

 

 データとしては少し古くなりますが、2004年3月11日 第1刷発行の『金融のプロが見たベンチャー・ビジネス「成功と失敗」の分岐点』(著者:UFJベンチャー育成基金 松井憲一氏、発行所:ダイヤモンド社)において、UFJベンチャー育成基金(注)が実施した債務保証85件(対象期間:平成7年~平成13年)に関する事例が紹介されています(以下、同書)。

 (注)2007年から財団法人三菱UFJ技術育成財団へと財団名を変更しています。


 同書では85件の成功と失敗の事例を、企業診断の基本フレームワークである「イゴール・アンゾフの成長マトリックス」(以下、成長マトリックス)と「マイケル・ポーターの競争戦略」(以下、競争戦略)を使って分類しています。成功事例と失敗事例を基本フレームワークで集計した公開情報は稀有であるため、皆様にご紹介させていただきます。ご興味のある方は、ぜひ同書をご覧ください。

 

 まずは前知識として、成長マトリックスと競争戦略について触れてみます。詳細については、別の機会で採りあげたいと思います。

 


成長マトリックス

図示すると、次のようになります。


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■競争戦略


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同書で紹介されている85件の成功と失敗の事例を上掲の二つの図にプロットしてみると、下図のようになります。

 

<成長マトリックス>

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金融のプロが見たベンチャー・ビジネス「成功と失敗」の分岐点」45ページ

 


<成長マトリックス>

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「金融のプロが見たベンチャー・ビジネス「成功と失敗」の分岐点」43ページ

 



次回は、基本フレームワークにプロットされた数字が何を意味しているのか、考察をしてみたいと思います。

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