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「特別手当」は社会保険上の報酬か賞与か
実際にあったケースですが、 非正規労働者には賞与がない代わりに、年に2回「特別手当」という一時金を、月額給与に上乗せする形で支払っている会社から、賞与支払届の対象とすべきかどうかご相談を受けました。 【具体的な状況】 ・雇用契約書には賞与の支払いなしとされている...

藥井遥(社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・1級FP)
2024年10月11日読了時間: 3分


第13回:損益分岐点
事業の再構築や新規事業の立ち上げに際し、利益( = 売上 ‐ 費用 )を出すことが重要命題になります。慈善事業でない限り、赤字のままで事業を継続することは許されず、黒字化がMUSTになります。 そこで今回は、事業の損益を考える上で、とても重要かつ有用となる損益分岐点について考えてみたいと思います。 損益分岐点の説明ではよく専門用語と数式を目にしますが、ここではイメージしてもらうことを優先し、図(グラフ)を使って考えてみたいと思います。以下に、6つのグラフ(①から⑥)を示します。 例として事務所や店舗の賃借料、人件費、水道光熱費、減価償却費等が挙げられます。 図②は変動費を表したもので、変動費は売上(販売数)に比例して変動(増減)し、例として原材料費や製造費、販売手数料等が挙げられ、売上がない場合は発生しません。 固定費と変動費を合わせたもの(図③)が、事業運営で発生する費用の総額になります。 利益を出すためには、売上が費用総額を上回っていることが必要になります。 売上については図④のように表すことができ、売上は販売数に比例し

s.takashi
2024年9月29日読了時間: 2分


第12回:魔の川、死の谷、ダーウィンの海
タイトルに耳慣れない3つの言葉が並んでいますが、これは『技術経営の考え方 -MOTと開発ベンチャーの現場から- 』(著者:出川通氏、発行所:光文社、2004年4月20日 第1刷発行)で提唱された概念です。 「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」は、企業の技術経営(MOT:Management Of Technology)における新技術の事業化を次の4つの段階に分け、ある段階から次の段階へと移行する際に立ちはだかる関門/乗り越えなければならない難しさを表した言葉です。 また、 「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」は、次のように定義することができます。 以上を踏まえ、MOTにおける「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」とフィット・ジャーニーの各フェーズの位置関係を図示してみると、概ね下図にように表すことができます。 フィット・ジャーニーとMOTは異なった対象を論じているように見えますが、上図のように両者の位置関係を考えてみると、ほぼ同じことに触れていることがわかります。あるフェーズから次のフェーズへの移行時に大きな関門が待ち受けており、その

s.takashi
2024年7月22日読了時間: 2分


第11回:SWOT分析と3C分析
前回は、孫子の兵法「彼を知り、己を知れば、百戦危うからず」になぞらえ、ファイブフォース分析により「彼を知り」得る(業界/市場における競争状況を明らかにする)ことが可能になることをご紹介いたしました。 今回は、「己を知れば」(自社の競争優位性を探る)のために有用となるSWOT分析と3C分析について考えてみます。 SWOT(スウォット)とはStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字を組み合わせたものであり、3C(サンシー)とは顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの頭文字を表したものです。図で示すと下掲のようになり、各々がどのようなものであるのか、何となくイメージいただけるのではないでしょうか。 SWOT分析と3C分析の目的は、概ね下表のように定義することができます。 SWOT分析と3C分析は異なる視点から企業の状況を分析しようとするフレームワークですが、似通っているところもあり、効果的な事業戦略の立案のために

s.takashi
2024年7月1日読了時間: 2分


第10回:ファイブフォース分析
事業の再構築や新規事業の立ち上げの検討時に陥りがちな思考として、物事が自社に都合よく進むことを想定した次のようなものが挙げられます。 ・自分達が狙う業界/市場には、競合企業は存在しない。たとえ存在していたとしても、たいしたことはないはずだ。 ・だから、顧客は自分達の製品/サービスを必ず気に入ってくれるはずだ。そして、顧客は自分達の製品/サービスを、自分達の言い値で購入してくれるはずだ。 ・その結果、売上と収益は想定通りに伸びていき、自分達が計画した事業の再構築や新規事業の立ち上げは必ず成功するはずだ。 果たして物事は、上記のようにうまく進んでいくのでしょうか。 残念ながら、物事が想定通りに進んでいくことは少数事例に留まります。往々にして想定外の事象が起こり、結果として見込んでいた売上と収益を確保することができず、途中で計画が頓挫してしまうケースが大半を占めています。想定外の事象を想定内の事象にするために、自社が狙う業界/市場について事前に十分な調査・検討を行うことが重要になります。 そこで今回は、上記のような自己満足的な計画に陥る

s.takashi
2024年4月25日読了時間: 4分


第9回:数字から見た事業の可能性 その2
前回ご紹介した基本フレームワークにプロットされた数字は、我々にどのようなことを物語っているのでしょうか。 1.成長マトリックス 成長マトリックスにおける各戦略の成功率は、次のようになっていました。 ■ 市場浸透戦略(既存製品・サービスを既存市場で販売): 成功率 70% ■ 新市場開拓戦略(既存製品・サービスを新市場で販売): 成功率 56% ■ 新製品開発戦略(新製品・サービスを既存市場で販売): 成功率 20% ■ 多角化戦略(新製品・サービスを新市場で販売): 成功率 9% まず、既に関係が構築されている既存顧客に対し、既存技術に関連した製品を販売していく市場浸透戦略では、成功率が7割と高くなっています。 また、既に販売実績がある製品を新たな顧客に販売する新市場開拓戦略についても、成功率は5割強と高くなっています。 一方、実績のない新製品を既存顧客に販売する新製品開発戦略は、既に関係が構築されている既存顧客を対象にしていることから、敷居は高くないように見えます。 しかし、顧客にとって

s.takashi
2024年3月16日読了時間: 4分


第8回:数字から見た事業の可能性 その1
今回は事業再構築や新規事業立ち上げの可能性について、数字の視点から 2回に分けて考えてみます。 データとしては少し古くなりますが、 2004年3月11日 第1刷発行の『金融のプロが見たベンチャー・ビジネス「成功と失敗」の分岐点』(著者:UFJベンチャー育成基金 松井憲一氏、発行所:ダイヤモンド社)において、UFJベンチャー育成基金(注)が実施した債務保証85件(対象期間:平成7年~平成13年)に関する事例が紹介されています(以下、同書)。 (注)2007年から財団法人三菱UFJ技術育成財団へと財団名を変更しています。 同書では 85件の成功と失敗の事例を、企業診断の基本フレームワークである「イゴール・アンゾフの成長マトリックス」(以下、成長マトリックス)と「マイケル・ポーターの競争戦略」(以下、競争戦略)を使って分類しています。成功事例と失敗事例を基本フレームワークで集計した公開情報は稀有であるため、皆様にご紹介させていただきます。ご興味のある方は、ぜひ同書をご覧ください。 まずは前知識として、成長マトリックスと競争戦略について触

s.takashi
2024年1月29日読了時間: 3分


【R5.12.24】代表の藥井が産経新聞社の取材に回答しました
事務所代表の社会保険労務士の藥井が、産経新聞社の取材を受け定年についての疑問に回答しておりますのでご報告いたします。 定年退職後の健康保険どう選ぶ 国保や任意継続などが選択肢 イマサラQ&A - 産経ニュース (sankei.com)...

藥井遥(社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・1級FP)
2023年12月26日読了時間: 1分


第7回:レビット博士の「ドリルの穴」理論
マーケティングの基本用語に STPという考え方があり、 代表的フレームワークの一つになっています。 Sは Segmentation(セグメンテーション)、TはTargeting(ターゲティング)、PはPositioning(ポジショニング)という英単語の頭文字です。 S、 T、Pの順に考察・検討・調査等を進めていき、最初のSegmentationにおいて 顧客が抱える問題・課題等の共通項で市場を細分化します。次の Targetingでは、 細分化した市場の中から自社が狙っていく顧客層を絞り込み特定化していきます。そして、 Positioningで特定した顧客層に対して 自社の立ち位置を決め、競合他社との差別化を図っていきます。 漠然と商品を開発して上市するのではなく、ターゲットとする顧客層を絞り込んで商品開発を進めていく手法であり、先述した Fit Journey( CPF、PSF、SPF、PMF)と連携させて実践していくことが大切になります。 しかし、商品をマーケットに上市してはみたものの先行する既存商品の波に飲み込まれ、計画通りに

s.takashi
2023年12月22日読了時間: 4分


【R5.12.17】代表の藥井が産経新聞社の取材に回答しました
事務所代表の社会保険労務士の藥井が、産経新聞社の取材を受け定年についての疑問に回答しておりますのでご報告いたします。 定年後やっぱり気になる年金 働くとカットされることも イマサラQ&A - 産経ニュース (sankei.com)...

藥井遥(社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・1級FP)
2023年12月17日読了時間: 1分


【R5.12.10】代表の藥井が産経新聞社の取材に回答しました
事務所代表の社会保険労務士の藥井が、産経新聞社の取材を受け定年についての疑問に回答しておりますのでご報告いたします。 産経新聞 令和5年12月10日「これから 100歳時代の歩き方 ~イマサラQ&A~ 定年:失業手当はもらえるの?」...

藥井遥(社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・1級FP)
2023年12月11日読了時間: 1分


【R5.12.3】代表の藥井が産経新聞社の取材に回答しました
事務所代表の社会保険労務士の藥井が、産経新聞社の取材を受け定年についての疑問に回答しておりますのでご報告いたします。 産経新聞 令和5年12月3日「これから 100歳時代の歩き方 ~イマサラQ&A~」 定年は法律で決まっているの? 60歳を下回るのはダメ イマサラQ&A -...

藥井遥(社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・1級FP)
2023年12月7日読了時間: 1分


「社会保険適用促進手当」導入までの手順について解説
やくい社会保険労務士事務所の代表の藥井です。 令和5年10月に公表された「年収の壁・支援強化パッケージ」において、106万円の壁への対応策として「社会保険適用促進手当」が盛り込まれました。 今回は、この施策の内容、そして企業はこれを受けて具体的にどのように対応したらいいのか...

藥井遥(社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・1級FP)
2023年12月3日読了時間: 7分
第6回:投資家ニーズと消費者ニーズを履き違えってしまった事例
今回は、ネットスーパーの元祖ともいえるウェブバン社の失敗事例を採りあげ、考えてみたいと思います。 ※ 当該事例についてご興味のある方は、富士通総研「消える米国オンライン・グローサー」(富士総研 倉持真理氏記 2001年8月)、 一橋ビジネススクール 楠木建 PDS 寄付講座競争戦略特任教授著『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(東洋経済新報社)P322~P327をご覧ください。 スーパーと聞いてすぐに想起されるのはイオンやイトーヨーカ堂、西友などの身近な店舗であり、いずれも多品種で多量の商品を品切れすることなく陳列して顧客(消費者)を店舗に呼び込み、顧客(消費者)はそこへ行けば欲しいものをいつでも手に入れることができます。 日本のネットスーパーの先駆者は2000年に開始した西友といわれ、2001年にはイトーヨーカ堂が、2008年にはイオンが事業を開始しています。ネットスーパーは店舗配達型と倉庫配達型の2つのタイプにわかれ、日本のスーパー各社は実店舗との相乗効果を図るべく店舗配達型のネットスーパー事業を展開しています。しかし、各社

s.takashi
2023年11月18日読了時間: 4分


「年収の壁・支援強化パッケージ」の内容について解説
やくい社会保険労務士事務所のスタッフkajiharaです。 今回は、2023年9月27日に厚生労働省より発表された「年収の壁・支援強化パッケージ」について解説します。 「年収の壁・支援強化パッケージ」とは この支援パッケージが策定された背景として、日本全体の労働力不足という...

kajihara
2023年10月9日読了時間: 6分


「年収の壁」について詳しく解説
パートタイマーなど、家族の扶養範囲内で就労している人であれば一度は耳にしたことのある「年収の壁」。 103万? 106万? 130万? 150万? 1月から12月までの年収なのか、 見込年収なのか。 通勤手当や残業代は含まれるのか含まれないのか。...

藥井遥(社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・1級FP)
2023年10月9日読了時間: 13分


育児休業や私傷病休業を取得した社員の社会保険料の実務とは
やくい社会保険労務士事務所のスタッフkajiharaです。 今回は、「休職社員の健康保険・厚生年金保険料の実務」について取り上げます。 「休職している社員にも、健康保険・厚生年金保険料(社会保険料)ってかかっているの・・・?」...

kajihara
2023年10月1日読了時間: 9分


第5回:イノベーションのジレンマを身近な事例で考えてみる
前回は、インシュリン市場におけるイーライ・リリー社とノボ社の開発競争を採りあげ、イノベーションのジレンマによってCPF(Customer Problem Fit)とPSF(Problem Solution Fit)の前提が覆ってしまう事例に触れました。 今回は、そのイノベーションのジレンマとPSF(Problem Solution Fit)、SPF(Solution Product Fit)の関係について、電気ポットと電気ケトルというごく身近な商品の事例で考えてみたいと思います。 お茶やコーヒー等を飲みたい時、ひと昔前でしたらガスコンロにやかん(ケトル)をかけてお湯を沸かし、魔法瓶に移して保温していました。でも、魔法瓶に移したお湯は、時間が経つとぬるくなってしまうというのが一般的でした。 そのような状況が、電気ポットの出現により一変しました。電気ポット1台があれば、お湯を沸かすことができ、そのまま保温できてお湯はずっと熱いまま。大変重宝され、瞬く間に各家庭に普及していきました。 しかし、電気ポット市場が飽和化していくにつれ、メーカー間の開発競争は

s.takashi
2023年9月25日読了時間: 4分


月額変更届のポイント~担当者が気をつける点とは~
やくい社会保険労務士事務所のスタッフkajiharaです。 【月額変更届】は通称・月変(げっぺん)とも呼ばれ、よく問い合わせをいただく手続なのですが、 実際にどのような点に気をつければよいのでしょうか。実務ポイントに絞って解説します。 <ここを確認:チェックポイント> 1)...

kajihara
2023年8月23日読了時間: 3分


第4回:CPF・PSFとイノベーションのジレンマ
今回は、クレイトン・クリステンセン教授の名著「イノベーションのジレンマ」(翔泳社)に記載されている「インシュリンの製品ライフサイクルにおける性能の供給過剰」(同書P261-P265)を採りあげ、カスタマー・プロブレム・フィット(CPF)とプロブレム・ソリューション・フィット(PSF)の変遷とその見極めの難しさについて考えてみます。 当該事例は、インシュリンという特殊製品市場を舞台に、イーライ・リリー社とノボ社において展開された開発競争です。顧客と顧客が抱える問題・課題、そしてその解決策の在り方を考える上で思わず唸ってしまう、とても興味深い事例です。 インシュリン市場では当初、イーライ・リリー社がリーダーとして君臨しており、同社のターゲット顧客は糖尿病患者の治療に従事する内分泌専門医でした。同専門医の課題は病状の重い患者の治療であり、より純度の高いインシュリンを求めていました。イーライ・リリー社はその課題を解決すべく、インシュリンの純度の向上に注力しました。しかし、より純度の高いインシュリンを必要とするのは病状の重い患者で、その糖尿病患者全体に占め

s.takashi
2023年8月11日読了時間: 4分
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